危険物について

危険物について

有機溶剤洗浄について

フラックス洗浄用の洗浄剤としては、炭化水素やアルコールなどの有機溶剤も用いられています。「似たもの同士はよく溶ける」という性質に従い、有機溶剤は有機物の汚れに対して高い洗浄力を発揮します。また、水よりも乾燥性に優れること、金属部品を腐食させないこと、蒸留再生が容易であること、などの特徴があります。

 

一方で、有機溶剤の最大の欠点は可燃性であることです。引火点が使用温度より低い場合は危険性が高く、洗浄装置には防爆構造が必要であり、その分高額となります。貯蔵や取り扱い、運搬にあたっては、消防法や地方条例の規制を受けることになります。さらに、有機溶剤にはイオン性の汚れに弱いという弱点もあります。フラックス残渣には目に見える樹脂の部分だけではなく、有機酸などのイオン性物質由来の汚れも含まれているため、有機溶剤だけでは十分に洗浄できない可能性があります。

 

なお、有機溶剤の中でもハロゲン系の溶剤は洗浄力が高く、難燃性ですが、オゾン層破壊地球温暖化の原因物質となるものも多く、発がん性があるなど人体への悪影響も問題視されています。

危険物に対する法規制

洗浄で用いられる有機溶剤は、一般に消防法上の危険物第4類:引火性液体に該当します。第4類の危険物は、引火点や性質などによりさらに細かく分類されており(第1~第4石油類、特殊引火物、アルコール類、動植物油類)、それぞれに指定数量が定められています。また、アセトンやIPA(イソプロピルアルコール)などの一部の有機溶剤は、有機溶剤中毒予防規則(有機則)の対象となっています。

危険物削減に向けての荒川化学の取り組み

当社の洗浄剤「パインアルファシリーズ」は、一部の品番を除き引火点を持たない非危険物です。各種法規制の影響を受けることなく安全にご使用いただけます。

 

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