銅の変色

銅の変色

サマリー

・ワークにイオン化傾向の異なる2種類以上の金属が存在すると、局部電池反応が起こり変色を生じることがある。
・リンス水の電気伝導度を管理することで、ある程度変色を抑制できる。

局部電池反応

電解質が溶解した水溶液中で2種類以上の金属が存在すると、イオン化傾向の高い金属が溶解してイオン化傾向の低い金属表面に付着する現象を局部電池効果といいます。銅の変色は局部電池効果や防錆膜の着色が原因で生じます。

チップ等がはんだ接合されたリードフレーム(銅)を洗浄すると、水リンス工程ではんだ金属(Zn、Sn、Pb等)が溶解して銅面に付着し、外観不良が生じることがあります。

解決策

・リンス水の電気伝導度を低い値で管理する。
・銅防錆効果のある洗浄剤(パインアルファST-160S)を用いる。
パインアルファST-160Sは、洗浄中に銅防錆膜を形成するため、純水リンスを行っても銅の変色は発生しません。また洗浄剤にエッチング効果があるため、銅酸化膜を除去し、素材本来の銅色に戻すことが可能です。ST-160S洗浄品は、その防錆膜の効果により洗浄後も長期間にわたり、洗浄直後の銅色を維持し、銅の酸化を防ぎます。

 

←前に戻る 次に進む→

お問い合わせ

  • Facebook
  • Twitter
  • Line