人体への影響 (塩素、臭素)

人体への影響 (塩素、臭素)

塩素系・臭素系洗浄剤について

塩素系・臭素系洗浄剤は油脂に対する溶解力が高く、主に脱脂洗浄用途等で幅広く使用されている洗浄剤です。その具体例として、塩素系洗浄剤ではジクロロメタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレンが挙げられます。また、臭素系洗浄剤としては、1-ブロモプロパンが広く使われています。

各洗浄剤の人体への影響

塩素系溶剤は人に対して有害な物質であり、吸入や経口・経皮摂取により体内に取り込まれて肝臓障害、腎臓障害等が起こる可能性があります。そのため、労働安全衛生法によって作業場内の管理濃度が定められており、その他にも、化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)、大気汚染防止法(VOC法)、水質汚濁防止法、土壌汚染対策法等の多くの法規制に該当します。

 

一方、臭素系溶剤は、毒性に対する懸念から、近年規制強化の動きがあります。上記のPRTR法やVOC法に加え、ACGIH(米国産業衛生専門家会議)では、1-ブロモプロパンの暴露による神経毒性、肝臓毒性等から作業者を保護するため、8時間加重平均の許容濃度を0.1ppmと勧告しています。また、日本産業衛生学会では、1-ブロモプロパンの許容値を0.5ppmに引き下げるなど、使用する上での制限が厳しくなりつつあります。

荒川化学の取り組み

当社では、人体への影響が小さく安全な産業用洗浄剤「パインアルファシリーズ」を販売しています。また、従来のハロゲン系洗浄剤をお使いのお客様に向けて、低毒性、かつ環境負荷の小さいフッ素系溶剤を用いた「コソルベント洗浄システム」も開発しています。

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