設備の省人化、自動化
設備の省人化、自動化
洗浄装置の省人化、自動化
洗浄機の搬送方式を大きく分類すると、手動機・自動機(単独、インライン式)に分けられます。手動機は字の如く、人が介在し手動で洗浄物のハンドリング操作を行ない、日々の液管理や液補給等も人手によって行ないます。自動機の場合、洗浄物のハンドリングを機械で行なうことで、人が装置の前に常駐する必要がなくなり、稼働中に別の作業を合わせて進める事が出来ます。
自動機であっても、単独装置の場合はロード、アンロード(搬入口・搬出口)への洗浄物のセッティングは人を介して行なう必要がありますが、インライン式で前後装置と連結させた場合は、ハンドリング対応に人が介在することが無くなります。また、液面を自動管理することで、日々の液補給の省略化や液面低下による装置停止も防止できます。
近年の動向として、人が介在する事による異物発生・付着を抑制し、洗浄条件や日常管理項目のデータを一括収集する目的で洗浄機のインライン化への動きが多く見られます。
洗浄液の管理項目としては水分濃度やフラックス濃度が上げられますが、装置内にこれらのパラメータを管理する機器を組み込み、データをPLC(装置の自動制御を行なうもの)にて収集し、上位サーバーへ転送することで、常時洗浄機の状態をモニタリングしながら被洗浄物とデータを紐付けて管理することができます。データを紐付けておくことで異常発生時の早期発見にも繋がります。また、計測器をインライン化することで、人によるサンプリングが不要となり、完全な自動化が可能となります。
さらに前後装置との一体化やAGV(Automated guided vehicle)等を用いた無人搬送を取り入れることで、省人化を図ることができます。