樹脂洗浄
樹脂洗浄について
サマリー
・エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂などが代表的である。
・樹脂洗浄には、樹脂の種類に適した洗浄剤を選定することが重要である。

樹脂洗浄とは?
電子部品の製造工程では、樹脂を基材表面に塗布した後、熱や光によって硬化させます。その際、塗布装置や治具などに付着した“余分な樹脂”やマスキング等により硬化されなかった部分の“未硬化樹脂”を洗浄し除去する必要があります。樹脂の洗浄性は、樹脂と洗浄剤の組み合わせによって大きく変化するため、樹脂の種類に適した洗浄剤を選定することが重要です。
樹脂洗浄のメカニズム
図1に樹脂洗浄のメカニズムを示しています。基材表面には微細な凹凸があり、樹脂はその凹凸面に沿って基材と密着しています(アンカー効果)。まず、洗浄剤の溶剤分子が樹脂表面から高分子鎖内部に浸透、拡散します。続いて、溶剤分子が基材との接着界面まで到達し、樹脂が十分に膨潤すると、樹脂はアンカー(接点)を失い基材から剥がれ落ちます。そして、剥離した樹脂が洗浄剤に分散、溶解することで、樹脂が除去されます。樹脂への浸透力は溶媒によって異なるため、当社では最適なものを選定し洗浄剤を開発しております。
図1. 樹脂洗浄のメカニズム

樹脂洗浄剤パインアルファST-890シリーズ
パインアルファST-890シリーズは、粘・接着剤やレジスト等の剥離用洗浄剤であり、一般的な溶剤では除去困難な樹脂汚れに対して高い洗浄力を発揮します。図2に市販のシリコーン系およびエポキシ系接着剤を用いた洗浄試験の結果を示しておりますが、汎用洗浄剤は各接着剤を膨潤させるにとどまったのに対し、パインアルファST-890シリーズはそれらを完全に除去することが可能でした。
図2. 接着剤の洗浄試験結果

※各接着剤をステンレス板に塗布し、24時間乾燥させたものを使用。
各洗浄剤を60℃に加温し、浸漬撹拌洗浄を実施。
また、本製品は非危険物(非引火性)であるため安全性に優れており、REACH規制にも非該当であるため、NMP(1-メチル-2-ピロリドン)などの溶剤の代替品としても好適です。









